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皮膚カンジダ症(ひふかんじだしょう)とは? |
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皮膚カンジダ症は、カンジダが皮膚に感染して生じる皮膚感染症で、これには、カンジダ性間擦疹、カンジダ性指間びらん症、カンジダ性爪囲爪炎、爪カンジダ症が含まれます。
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カンジダ性間擦疹(かんじだせいかんさつしん)とは? |
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カンジダ間擦疹は、皮膚がこすれる部分に生じるカンジダ感染症で、発汗や不潔が誘因となって、頸部、乳房下部、腋窩、鼠径部から陰嚢、肛門周囲などの間擦部に、小豆大の発赤があらわれ、薄い被膜におおわれた水ぶくれや膿をまじえますが、容易に被膜は破れて湿潤局面になります。
紅斑の周囲には、鱗屑(りんせつ → ふけ状の皮膚片)が付着した小膿疱や、湿潤したびらん(ただれ)がみられます。
かゆみは、あっても軽度です。
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乳児皮膚カンジダ症(にゅうじひふかんじだしょう)
〔乳児寄生菌性紅斑(にゅうじきせいきんせいこうはん)〕とは? |
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乳児皮膚カンジダ症は、乳幼児の皮膚がこすれる部分に生じるカンジダ感染症で、臀部、陰股部などのおむつのあたる部分に多くみられますが、頸部や腋窩などにあらわれることもあります。 |
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カンジダ性指間びらん症(かんじだせいしかんびらんしょう)とは? |
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指間びらん症は、主に手の指と指の間に生じるカンジダ感染症で、主婦や水仕事に従事する人に多くみられます。
利き手の第3指間に好発し、ふち(辺縁)に鱗屑が付着した紅斑性の局面があらわれます。
中央部は、びらんになることもあります。
かゆみは、あっても軽度です。 |
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カンジダ性爪囲爪炎(かんじだせいそういそうえん)とは? |
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カンジダ性爪囲爪炎は、主に手指の爪周囲に生じるカンジダ感染症で、主婦や水仕事に従事する人の、足より手指の爪に多くみられます。
爪は根部が白く変色しその周囲の皮膚に発赤と腫れがあらわれます。 |
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爪カンジダ症(つめかんじだしょう)とは? |
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爪カンジダ症は、カンジダが爪に感染し、爪甲下の角質増殖と爪の変形、崩壊などが起こるというものです。 |
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口腔カンジダ症(こうくうかんじだしょう)とは? |
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口腔カンジダ症は、カンジダが口腔内に感染して生じる感染症で、口腔粘膜に、白い苔(白苔)のような物質(白いミルク粕のようなもの)が付着します。
その後、徐々に融合しながら拡大しますが、自覚症状はともないません。
しかし、潰瘍化すると、痛みが起こります。
ときに口角にまで広がり、発赤、湿潤化し、亀裂が生じることがあります。
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口腔カンジダ症は、鵞口瘡(がこうそう)ともよばれます。 |
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性器カンジダ症(せいきかんじだしょう)とは? |
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性器カンジダ症は、カンジダが男性あるいは女性の性器に感染して生じる感染症で、特に女性の膣に起こるカンジダ症がよくみられます。
強いかゆみ、白いどろっとしたようなあるいは塊状のおりもの、膣口や陰唇の炎症、亀頭部の炎症(包茎に多い)などがみられます。
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亀頭部では、始めは小さい膿をもつ発疹があらわれ、簡単に破れて湿潤化します。 |
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女性の膣に起こる性器カンジダ症の場合は、カンジダ膣炎(かんじだちつえん)あるいは膣カンジダ症(ちつかんじだしょう)ともよばれます。 |
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慢性皮膚粘膜カンジダ症(まんせいひふねんまくかんじだしょう)とは? |
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慢性皮膚粘膜カンジダ症は、免疫不全や内分泌異常をともなう皮膚、粘膜、爪甲のカンジダ感染症で幼少時からカンジダ症が起こり慢性に経過します。
通常のカンジダ症と違い、厚い痂皮(かひ → かさぶた)やいぼ状の病変を形成する傾向がみられます。 |
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カンジダ性肉芽腫(かんじだせいにくがしゅ)とは? |
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カンジダ性肉芽腫は、幼小児期に発症し慢性的に経過します。
主に頭部や顔面、粘膜部などにいぼ状の丘疹があらわれます。
また、爪甲が混濁し肥厚します。 |