尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)とは?
尋常性白斑について解説しております。
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尋常性白斑とは?
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では、皮膚と皮膚付属器の病気ナビでは、表皮、真皮、皮下組織の三層から構成された皮膚の仕組みと働きや、皮膚付属器(毛包、脂腺、アポクリン腺、エクリン腺、爪)の仕組みと働きについてそれぞれ解説しております。また、皮膚の病気や皮膚付属器の病気についても、その概要や原因、症状、治療などを中心に、要点を整理してまとめております。
尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)とは?
〜皮膚の病気〜
皮膚(表皮、真皮、皮下組織)、皮膚付属器(毛包、脂腺、アポクリン腺、エクリン腺、爪)
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尋常性白斑とは?
表皮にある色素細胞が何らかの原因でメラニン色素を作らなくなると、皮膚の表面に慢性的な脱色素斑が局部的にあらわれます。
これが尋常性白斑といわれるもので、自覚症状もなく、伝染もしない疾患ですが、治りにくい皮膚病の一つとされています。
※
尋常性白斑は、俗にシロナマズともよばれているものです。
※
皮膚の色になるメラニン(メラニン色素)を作り出すメラノサイト(色素細胞)の消失、あるいは機能停止により、この尋常性白斑があらわれると考えられています。
なお、尋常性白斑には、次のようなタイプがあると考えられています。
・
メラニンを作り出すメラノサイトに対して、自己免疫機序による自己抗体が作り出され、その結果、メラニン量が局部的に減少して、皮膚の色が部分的に白くなるというもの。
※
自己免疫機序とは、自分のからだの構成成分に対して、それを攻撃する抗体を自らつくってしまう仕組みをいいます。
※
自分自身の細胞を攻撃する抗体のことを自己抗体といいます。
・
炎症の波及や慢性の刺激により、メラニンあるいはメラノサイトが、破壊されて白斑があらわれるもの。
・
末梢神経の支配領域に一致(皮膚分節に一致)して白斑があらわれるもの。
これは、自律神経障害が原因と考えられています。
【症 状】
尋常性白斑の症状は、からだのどの部分にもあらわれる可能性がありますが、特に、顔や手足などに比較的多くみられます。
境界ははっきりしていますが、不整型で、痛みやかゆみなどの自覚症状はありません。
頭部にみられるものでは、毛にメラニン色素がいきわたらくなり、その部分の毛の色が白くなることもあります。
※
先天的にメラノサイトのない白斑性母斑とよばれるものがありますが、これは、後天的に発生する尋常性白斑とは区別されます。
それは、尋常性白斑が、各部位に多発したり、治療により色素があらわれる傾向があるからです。
【治 療】
尋常性白斑の治療には、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)の外用や、PUVA(紫外線治療)療法、ナローバンドUVB(紫外線B波治療)などが行われます。
また、美容の観点から、セラピーメイク(化粧療法)や刺青(入れ墨)、脱色、皮膚移植なども行われることがあります。
これは、正常な部位から患部を目立たなくさせるという考え方によるものです。
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