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単純性紫斑 |
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単純性紫斑は、手足、特に下腿の皮膚の表面に多数あらわれる、米粒大から粟粒大の点状の出血斑で、20代の女性に多くみられます。
原因は不明ですが、過労や生理などで悪化しやすく、毛細血管の脆弱性が関係するものと考えられています。 |
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老人性紫斑 |
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老人性紫斑は、高齢者に多くみられるもので、外的刺激を受けやすい両前腕および手背によくできる、暗赤紫色の出血斑です。
これは、加齢による皮膚や血管の弾力がなくなってきたことによるもので、わずかな打撲でも、不規則な形状の紫斑があらわれてきます。
痛みはほとんど無く、数週間で自然に軽快します。 |
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慢性色素性紫斑 |
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慢性色素性紫斑は、主に下肢に多数の点状の紫斑ができ、徐々に進行して大小さまざまな紅褐色の色素斑になるというもので、大きくなると、辺縁が不規則な形になります。
中年以降に多くみられ、しばしば慢性化します。 |
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アレルギー性紫斑病 |
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アレルギー性紫斑病は、血管が炎症を起こして、主に手足、特に下肢に多数の紫斑を主とした症状があらわれる疾患で、好発年齢は4〜7歳です。
紫斑の色調は、赤色から青紫色といろいろみられ、また形状も、点状から不整形なものまでさまざまです。
ウイルス感染症や細菌感染症に続発することが多く、ウイルスや細菌に対するアレルギーが原因だと考えられていますが、詳細な原因は不明です。
紫斑のほかに、腹痛、浮腫(ふしゅ → むくみ)、腎炎(紫斑病性腎炎)、関節痛(膝など)なども起こることがあります。 |
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特発性血小板減少性紫斑病 |
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特発性血小板減少性紫斑病とは、何らかの要因により血小板数が減少し、いろいろな出血症状を引き起こす病気のことで、特定疾患に認定された国指定難病医療費等助成対象疾病です。
なお、膠原病、再生不良性貧血、薬剤など、血小板減少を引き起こすような基礎疾患や原因薬剤によるものは除外されます。
これは、自己抗体によって、血小板が、脾臓、肝臓などで破壊されることで起こると考えられています。
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自分自身の細胞を攻撃する抗体のことを自己抗体といいます。
この場合は、血小板を攻撃する抗体のこと。 |
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急性型では小児に、慢性型は成人に多くみられます。
血小板は、出血を止めるための細胞ですから、この数が減ると、出血しやすくなり、紫斑はもちろん、いろいろな出血症状があらわれます。
皮膚にみられる点状や斑状の出血、鼻血、口腔粘膜や歯ぐきからの出血、血尿、血便、月経過多、脳出血など。 |