熱傷(ねっしょう)とは?
熱傷について解説しております。
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熱傷とは?
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では、皮膚と皮膚付属器の病気ナビでは、表皮、真皮、皮下組織の三層から構成された皮膚の仕組みと働きや、皮膚付属器(毛包、脂腺、アポクリン腺、エクリン腺、爪)の仕組みと働きについてそれぞれ解説しております。また、皮膚の病気や皮膚付属器の病気についても、その概要や原因、症状、治療などを中心に、要点を整理してまとめております。
熱傷(ねっしょう)とは?
〜皮膚の病気〜
皮膚(表皮、真皮、皮下組織)、皮膚付属器(毛包、脂腺、アポクリン腺、エクリン腺、爪)
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熱傷とは?
熱傷とは、熱によって引き起こされる皮膚障害(皮膚の局所的損傷)で、受傷部位に発赤、水ぶくれ、痛みなどがあらわれます。
この熱傷は、通称「やけど(火傷)」といわれるもので、熱いお湯や油などの高温のものに接触して起こりますが、湯たんぽ、携帯用かいろ、パネルヒーター、ホットカーペットなどの暖房器具で、比較的低温の熱源でも長時間圧迫されていると、意外に損傷が深くなります。
このようなやけどを低温熱傷といいます。
なお、熱傷には、上記のような温熱熱傷や低温熱傷のほかに、特殊なものとして、酸、アルカリなどの化学薬品による化学熱傷(化学損傷、薬傷)、電流による電撃傷、放射線による放射線熱傷、火災や爆発などで高温の気体や煤(すす)などを吸い込んで、上気道や気管に熱傷を負う気道熱傷(気道損傷)などもあります。
※
人の皮膚では、45度×1時間、70度×1秒で皮膚組織の破壊が始まるといわれています。
低温熱傷だと、44度×約6〜10時間で受傷します。
【症 状】
熱傷の重症度(やけどの重症度)は、深さ、面積、合併症で決まります。
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熱傷の深さによる症状について
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体表面積を大まかに計測する方法について
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熱湯や熱風で喉の粘膜が熱傷を負う(やけどを負う)と、急激に腫れて、呼吸困難に陥ることがあります。
【治 療】
熱傷の場合(やけどをした場合)は、まず冷水で冷やします。水道水を直接かけ続けるとか、氷水につけて絞ったタオルを当てるなどしてよく冷やします。
よく冷やしたら、速やかに医師の診察を受けます。衣服の上から熱湯がかかった場合は、直ちに衣服の上から冷やし、冷えたところで水疱(すいほう → 水ぶくれ)があれば、破らないように気を使いながら脱がせます。
その後、水疱の皮を温存するために、きれいなタオルでくるみ病院で診察を受けます。
※
乳幼児や老人では、冷やし過ぎに注意して、低体温を起こさないように気をつけます。
一通り冷やしたら、速やかに病院で手当てをしてもらいます。
気道熱傷の恐れがある場合は、呼吸困難になっては手遅れになるため、患部の冷却は後回しにして、直ちに救急搬送を依頼する必要があります。
水疱がある場合は、針で小さな孔(あな)をあけ、中の水疱液を出して、皮を皮膚面に密着させます。
感染を起こして膿がたまらないように、上から消毒して抗生薬入り軟膏を厚めのガーゼに塗ってはり、毎日取り替えるようにします。
やがて、水疱の皮が乾いて自然にはがれ、皮膚もきれいに治ります。
但し、顔面は、ガーゼをあてないで開放のままで行う開放療法がよいとされています。
なお、真皮深層にまで障害がおよび、表皮の再生が遅い場合(自然の上皮化が望めない場合)は、壊死組織や変性組織の除去と皮膚移植(植皮術)が行われます。
低温熱傷では、障害が深層にまでおよんでいることがあるので、上皮化がかなり時間を要するような場合には、皮膚癌の発生を考慮して、早めに皮膚移植(植皮術)を行います。
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