疥癬(かいせん)とは?
疥癬について解説しております。
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疥癬とは?
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では、皮膚と皮膚付属器の病気ナビでは、表皮、真皮、皮下組織の三層から構成された皮膚の仕組みと働きや、皮膚付属器(毛包、脂腺、アポクリン腺、エクリン腺、爪)の仕組みと働きについてそれぞれ解説しております。また、皮膚の病気や皮膚付属器の病気についても、その概要や原因、症状、治療などを中心に、要点を整理してまとめております。
疥癬(かいせん)とは?
〜皮膚の病気〜
皮膚(表皮、真皮、皮下組織)、皮膚付属器(毛包、脂腺、アポクリン腺、エクリン腺、爪)
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疥癬とは?
疥癬とは、ダニの一種ヒゼンダニ(疥癬虫(かいせんちゅう))が、皮膚(角質層内)に寄生することにより発症する皮膚感染症で、多くは人の皮膚から皮膚へ直接接触して感染しますが、まれに、寝具などを介して感染することがあります。
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疥癬は、湿瘡(しっそう)、皮癬(ひぜん)ともいわれます。
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最近、病院、 老人ホーム、 養護施設などで、疥癬の集団発生の事例が増えています。
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犬や猫の疥癬が人に感染することもありますが、この場合人の皮膚内では繁殖しないため、一時的な寄生で終わり、人から人への感染はありません。
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ヒツジの疥癬は、家畜伝染病予防法における届出伝染病に指定されています。
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ヒゼンダニの特性について
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【症 状】
感染後、約4〜6週間の潜伏期間をおいてから発病します。
わきの下、肘窩(肘の内側にある少しくぼんだ部分)、手指、背部、 下腹部、陰部、鼠径部、脚部などに、赤いぶつぶつができます。
小豆大の結節(けっせつ → しこり)、小水疱(小さい水ぶくれ)などもみられることがあります。
また、自覚症状としてかゆみが起こります。
特に睡眠を妨げられる程、夜間に激しいかゆみを感じ、 引っかいて二次感染を起こし、とびひのようになることがあります。
なお、疥癬に特徴的な皮疹は、手指、肘窩、アキレス腱部などにできます。
これは、疥癬トンネルという曲がりくねった細い線状の隆起したもので、この先端には黒点がみられ、掘ると雌や卵があります。
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疥癬でみられるかゆみは、ヒゼンダニ(虫体やその糞)に対するアレルギー反応であらわれものです。
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高齢者では、かゆみを訴えるケースの少ない場合もあります。
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小豆大の結節は、主に外陰部を中心にみられます。
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疥癬の重症感染例で、過角化型疥癬(ノルウェー疥癬)というものがありますが、これは、何らかの原因で免疫力が低下した人に、ヒゼンダニが寄生したときに発症します。
通常の疥癬では、1患者あたりのダニ数は多くても1000個体程度ですが、この過角化型疥癬では100万〜200万個体になります。
感染力が非常に強く、全身感染を起こすことから、隔離が必要になります。
【診 断】
疥癬の診断は、虫体や卵を検出すれば、確定します。
【治 療】
疥癬の治療として、イベルメクチン(保険が適応)の内服、ペルメトリンの外用などが行われます。
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寝具や衣類はよく日にあてること。
また殺虫剤を使用して部屋や寝具、衣類などの殺虫を行うことが必要です。
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