睡眠時無呼吸症候群の症状について・・・

睡眠時無呼吸症候群の症状について記載しています。

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 この「呼吸器の病気ナビ」では、呼吸器の病気についての概要・原因・症状などを、できるだけわかりやすく記載しています。 呼吸器の病気にはどんなものがあるのか、また、その原因や症状はどのようなものなのか、初診に適した科はどこかなど、少しでも早く情報をつかんでいただき、みなさまご自身の健康管理・健康維持に、この「呼吸器の病気ナビ」をお役立て頂ければ幸いと存じます。 なお、呼吸器の病気としては、かぜ邪症候群、気管支炎、肺炎、肺化膿症、過敏性肺炎、気管支拡張症などを中心に掲載しております。


睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)の
症状について・・・
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睡眠時無呼吸症候群の症状について・・・

【睡眠時無呼吸症候群の症状】
睡眠時無呼吸症候群の症状としては、次のようなことが起こります。
睡眠中の症状
異常呼吸、無呼吸、高いびき、寝ぼけ、たびたびおこる覚醒、異常な体動、頻尿、夜尿症など。
日中の症状
傾眠(日中に強い眠気)、居眠り、起床時の頭痛、悪心、性格の変化、知的能力の低下、集中力・記憶力の低下、性的能力の減退、女性の場合は月経不順、こむら返り、運動時の息切れ・呼吸困難などが起こります。
上記のほかに、基礎疾患の症状もみられます。
また、合併症として、次のような病気があらわれます。
多血症(赤血球増多症)
睡眠中に不整脈
長期の低酸素状態によって起こる肺高血圧、肺性心
   など。

睡眠時無呼吸症候群:Sleep Apnea Syndrome(SAS)
レム睡眠、ノンレム睡眠について・・・
レム睡眠(Rapid eye movement sleep = REM sleep = 急速眼球運動)
睡眠は、1時間半〜2時間を1周期としたリズムで動いています。
入眠期から深い熟眠期までをノンレム睡眠、その後にくるのがレム睡眠です。
レム睡眠は、逆説睡眠(ぎゃくせつすいみん)ともよばれるもので、成人で20〜30分くらい続き、このとき眼球は、覚醒しているときと同じようにキョロキョロ動いて(急速眼球運動)います。
しかし、肉体は深い眠りと同じような状態にあります。
つまり、外見的にからだは眠って、脳は起きている(脳が覚醒状態にある)期間です。
夢をみるのも、このレム睡眠中であることが多く、また、この期間に覚醒した場合には、夢の内容を覚えていることが多いといわれています。
ノンレム睡眠は、徐波睡眠(じょはすいみん)ともよばれるもので、急速眼球運動はともないません。
上記のように、入眠時には、まずノンレム睡眠があられ、続いて約1時間から2時間ほどでレム睡眠に移るわけですが、そのあとは、ノンレム睡眠とレム睡眠が交互にあらわれ、一晩の睡眠で、4、5回のレム睡眠があらわれるといわれています。
なお、このレム睡眠の存在は、1953年にシカゴ大学のナサニエル・クライトマンとユージン・アゼリンスキーの研究によって明らかにされました。
無呼吸とは、鼻及び口の気流が10秒以上停止すること。
(睡眠時無呼吸とは、睡眠時における10秒以上の鼻及び口における気流の停止)
低呼吸とは、10秒以上、換気量が50%以上低下すること。
無呼吸・低呼吸指数(apnea hypopnea index:AHI)とは、1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を合わせたもの。
この値により、重症度を次のように分類します。
軽 度 AHI=5〜15
中等度 AHI=15〜30
重 度 AHI=30〜45
最重度 AHI=45〜100+
このうち治療の対象になるのは、中等度以上の人です。
覚醒(かくせい)とは、目を覚ますこと。目が覚めること。
ネーザル・サイクルとは、左右の鼻腔が数時間の間隔で、交互に通りにくくなったり通りやすくなったりを繰り返す、生理的な交代現象。
ふつう、これを自覚することはありません。
オンディーヌの呪い(先天性中枢性肺胞低換気症候群)とは、脳幹部の自律神経中枢の先天的な形成異常、機能不全による重症な呼吸障害です。
これは、意識していれば呼吸はできますが、睡眠によって呼吸が停止するというものです。
オンディーヌというのは、ヨーロッパの民謡に登場する水の精で、彼女の呪いによって、眠ると呼吸が停止してしまうハンスという青年が、この病気にそっくりなことからつけられたものです。
睡眠時無呼吸によって、低酸素血症、呼吸不全、高血圧症、肺性心などの障害が起こります。
したがって、これらの障害の有無を調べることは、睡眠時無呼吸症候群の診断に必要です。
低酸素血症とは、動脈血中の酸素が不足した状態。
呼吸不全とは、動脈血中の酸素と炭酸ガスの値が異常になる状態。
高血圧症とは、動脈の血圧が正常範囲を超えて高くなる状態。
肺性心とは、肺循環の障害によって右心室が大きくなったり、右心室の働きが悪くなる状態。
傾眠とは、昼間に強い眠気を感じて、たびたび居眠りをすること。
睡眠中の「いびき」は、閉塞型の症例として高頻度にみられるものですが、「いびき」の大きい人の約70%で、睡眠中に何度も呼吸が止まるという報告があります。
「いびき」のなかで、寝入りばなの「いびき」、疲れた時の「いびき」、飲酒後だけにかく「いびき」は心配いりませんが、急に大きくなった「いびき」は注意が必要です。
特に朝まで続く「いびき」の場合は、高血圧を合併する頻度が高くなります。
呼吸が停止したあと、急に大きく苦しそうにかく「いびき」は、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。

【初診に適した科】
 内科/呼吸器科/循環器科/耳鼻咽喉科/神経科



呼吸器の仕組みと働きについて・・・

呼吸器の仕組み 呼吸器の働き


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呼吸器の病気のうち、気になるものピックアップ!

睡眠時無呼吸症候群とは? 睡眠時無呼吸症候群の
原 因
睡眠時無呼吸症候群の
症 状
睡眠時無呼吸症候群の
診断・検査
睡眠時無呼吸症候群の
治 療


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