塵肺とは?

塵肺について、その概要・原因・症状などを記載しています。

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 この「呼吸器の病気ナビ」では、呼吸器の病気についての概要・原因・症状などを、できるだけわかりやすく記載しています。 呼吸器の病気にはどんなものがあるのか、また、その原因や症状はどのようなものなのか、初診に適した科はどこかなど、少しでも早く情報をつかんでいただき、みなさまご自身の健康管理・健康維持に、この「呼吸器の病気ナビ」をお役立て頂ければ幸いと存じます。 なお、呼吸器の病気としては、かぜ邪症候群、気管支炎、肺炎、肺化膿症、過敏性肺炎、気管支拡張症などを中心に掲載しております。


塵肺(じんぱい、じんはい)とは?・・・
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塵肺とは?

【塵肺】
塵肺は、長い間に粉塵や微粒子が呼吸によって吸引され、肺の細胞に蓄積された結果起こる肺疾患の総称で、1960年のじん肺法では、「粉塵を吸入する事によって肺に生じた繊維増殖性変化を主体とする疾病」と定義されています。
この塵肺は、職業に起因するものが多く、職業性肺疾患ともよばれています。
例えば、鉱山や炭鉱、石切業、鋳物業、陶磁器製造業、トンネル工事、アスベストを用いる建築や建造物の解体に従事する人など。
塵肺は、残念ながら、未だ根本的な治療法は確立されておらず、対症療法に限られているのが現状です。

【原 因】
塵肺の原因となる粉塵には、石英や珪石などに含まれる珪酸、アルミニウムや溶接で出る酸化鉄、スズなどの金属粉、石綿(アスベスト)などがあります。
塵肺の種類として、次のようなものが挙げられます。
珪肺(炭鉱夫肺)は、石英、珪石などに含まれる珪酸の粉塵の吸入が原因で起こります。
アルミ肺は、アルミニウム粉塵の吸入が原因で起こり、進行が早く、数年間程度で呼吸困難、衰弱などの症状があらわれます。
ボーキサイト肺は、アルミニウムの原料であるボーキサイトの粉塵の吸入が原因で起こり、進行が極めて早く、2〜4年で死に至ります
酸化鉄肺(鉄肺)は、電気溶接工で出る酸化鉄の吸入が原因で起こります。
石綿肺は、石綿(アスベスト)の吸入が原因で起こり、肺癌や悪性中皮腫の合併はよく知られているところです。
線香の粉や綿糸など、有機物による塵肺もあります。

【症 状】
塵肺のなかでも急性型の場合は、粉塵を吸引し始めてから発病に至るまでに1〜数年程度といわれています。
慢性型では、10年とか20年以上、なかには定年退職後10年以上経過して、発病する人も珍しくないといわれています。
初期症状は、まったくわからないのがふつうで、かなり進行してから、咳、痰、胸痛などがあらわれ、やがて、顔色が悪くなり、栄養状態の悪化や呼吸困難などの症状がみられるようになります。

【初診に適した科】
 内科/呼吸器科



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