リンパ管

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 病気にかかってはじめて、「あー、あの時に気をつけていればよかった!」なんてことを、事あるごとに思ったりしますが、そんなことにならないようにするためには、からだの仕組みや働きなどの知識を豊かにして、病気の成り立ちをよく理解することがまず肝要なことではないでしょうか。この「病気とからだナビ」では、からだのことを少しでも知っておくと同時に、病気にはどんなものがあるのか、その症状はどのようなものなのかを知識として利用できるように整理しています。病気にならないようにすることが一番、そして仮に病気にかかったとしても、すばやい対応ができるように、日ごろから病気とからだについて、頭の中で整理しておくことが重要だろうと思います。


リンパ管(リンパかん)


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リンパ管とは

 全身の主な血管のそばには、リンパ管という細い管が走っています。
このリンパ管内にはリンパ液が流れています。
リンパ液は毛細血管からしみ出た一部の組織間液がリンパ管に入り込んだものです。
このリンパ液は、リンパ管を通って全身にまわり、細胞に栄養を与えるとともに、細胞からは老廃物を受け取ります。
老廃物はリンパ管のところどころにあるリンパ節(腺)で濾過されます。
濾過されたリンパ液は最終的には静脈に戻り、肺、腎臓、肝臓で処理されます。

リンパ液の流れは、血流と違ってとても遅く、これが滞ると、むくみなどを生じます。
リンパ節は、主に、頚部(耳のまわり、顎の下、首のつけ根)、腋窩部(わきの下)、鼠頚部(腿のつけ根)の周辺に多く分布しています。
リンパ節には、老廃物を取り除き、リンパ液を濾過するという働きのほかに、細菌やウイルスなどの侵入を監視して、外敵と戦うリンパ球をつくるという働きもあります。
細菌やウイルスが体内に侵入すると、リンパ球などが撃退しますが、病原菌の勢いの方が強い場合リンパ管内に侵入し、やがてリンパ節にまで到達します。
そして炎症を起こし、腫れて痛みがあらわれます。




  


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