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 病気にかかってはじめて、「あー、あの時に気をつけていればよかった!」なんてことを、事あるごとに思ったりしますが、そんなことにならないようにするためには、からだの仕組みや働きなどの知識を豊かにして、病気の成り立ちをよく理解することがまず肝要なことではないでしょうか。この「病気とからだナビ」では、からだのことを少しでも知っておくと同時に、病気にはどんなものがあるのか、その症状はどのようなものなのかを知識として利用できるように整理しています。病気にならないようにすることが一番、そして仮に病気にかかったとしても、すばやい対応ができるように、日ごろから病気とからだについて、頭の中で整理しておくことが重要だろうと思います。


胃(い)


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とは

 食道に続いてある消化管が胃です。
この大きく膨らんだ胃は、入り口が噴門で、天井部分が胃底部、胃の中央部分が胃体部、胃体部の先にある幽門前庭部、そして出口の幽門から構成されています。
また内部は粘膜におおわれ、その粘膜の外側を三層の筋肉が取り囲み、伸縮性に富んだ構造になっています。
この胃には、次のような働きがあります。
食べ物を加温、かゆ状にして小腸へ送ります。
強い胃酸により殺菌作用があります。
酵素や塩酸の分泌でタンパク質を消化します。
アルコールを吸収する働きがあります。
なお、胃の分泌腺には、胃腺、幽門腺がありますが、このうち胃腺からはペプシノーゲン(酵素)、塩酸、粘液が分泌されます。
一方、幽門腺からは粘液が分泌されます。
胃液の分泌は、食事の臭いをかいだ時点から出始め、食べはじめてから1時間ほどは特に活発に出ます。
その後、減っていきますが、胃の中に食べ物がある間は分泌されます。

胃の長さは25cm程度、容量は空腹時で50ml以下、食後で約1.5g程度になります。
(最大約2g)。
胃の粘膜の表面には、300万〜400万個の胃小窩(小さい穴)があり、そこから胃液が分泌されます。
胃液の分泌量は、一日あたり約1.5g程度です。




  


からだの仕組みと働き


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