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シャントとは、血液が本来通るべき血管ではなく別のルートを流れる状態。
つまり、血液は、心臓から動脈、毛細血管、静脈、そして、心臓に戻ってきますが、この流れのどこかで近道ができてしまった状態というわけです。
例えば、末梢動脈から、毛細血管をとばして、すぐに静脈に抜けるバイパスができた場合(動静脈シャント)、あるいは、先天的に心房中隔が欠損し、左右の心房の間に血液の流れができた場合などがあります。
これは、先天性心疾患をはじめ、動脈瘤、外傷などでみられるものですが、手術で人工的につくる場合もあります。 |
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主な先天性心疾患には次のようなものがあります。
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心房中隔欠損症 |
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心房中隔に穴がある。 |
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心室中隔欠損症 |
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心室中隔に穴がある。 |
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動脈管開存症 |
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動脈管の閉鎖が十分でない。 |
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大動脈弁狭窄症 |
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大動脈弁が狭くなっている。 |
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肺動脈弁狭窄症 |
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肺動脈弁が狭くなっている。 |
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ファロー四徴症 |
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心室中隔欠損、肺動脈狭窄、右心室肥大(右心室の筋肉が肥大)、大動脈騎乗(大動脈が心室中隔欠損の真上に変移)の4つの特徴的な所見を呈す。 |
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チアノーゼとは、血液中の酸素が減少し、二酸化炭素が増加することで、皮膚や粘膜が青紫色を帯びること。
唇、爪、手足の先などに目立ってあらわれます。 |
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心不全とは、身体の必要とする血液を、心臓が十分に送り出せない状態。 |