アダムス・ストークス症候群

アダムス・ストークス症候群について

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 病気にかかると、診断と治療は医師の手に委ねますが、自分の身体の今の情報を医師に伝えるのは自分自身です。症状があってもそれを言葉に出して言えないとなにもなりません。また、今の症状からどんな病気が考えられるか、初診に適した科は何か、ある程度わかると、対応も早くなります。「早期発見!、早期治療!」重い病気であればなおさらです。この「病気と症状いろいろナビ」では、病気にはどんなものがあるのか、また、その症状はどのようなものなのかをご案内しています。このサイトをしっかりご活用頂き、少しでも皆さまの皆さまご自身の健康管理にお役立て頂ければ幸いです。


アダムス・ストークス症候群 (あだむす・すとーくすしょうこうぐん)


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アダムス・ストークス症候群

初診に適した科【内科/循環器科】
【症 状】
めまい、意識障害、顔面蒼白、失神、痙攣

【アダムス・ストークス症候群とは】
アダムス・ストークス症候群とは、心臓の異常が原因で心臓の動きが止まり、心臓から脳への血流が急激に減少途絶して、意識を失ってしまうという病気で、多くの場合、数秒から数分で意識は回復しますが、心臓の動きがなかなか再開しないときは、意識がもどらず死に至ることがあります。
ちなみに、心臓の動きが再開し、意識が回復すればアダムス・ストークス発作ということになりますが、もし意識がもどらず死に至れば、突然死、心臓麻痺とよばれることになります。
原因としては、洞結節から心室への刺激伝道が途中で途切れ、さらに補充調律も止まってしまうような場合、あるいは、心室が痙攣を起こし、心臓のまとまった収縮がなくなってしまうような場合(心室細動)などが考えられます。
症状としては、脳の血液不足がごく短時間だった場合では、突然目の前が真っ暗になった、気か遠くなるような感じがした、手足の力が急に抜けるような感じがしたなどが起こる程度ですが、数秒以上続くと、失神して倒れます。
さらに、眼球がつり上がり痙攣を起こすこともあります。

心臓の収縮は、心房の上部にある洞結節から発生する刺激(興奮)が、洞結節 → 心房 → 心室へと伝わっていくことにより起こります。
洞結節(洞房結節)とは、右心房の大静脈開口部にある小さな心筋細胞の塊で、自動的に一定の興奮が生じ、心臓の拍動のリズムを決定しています。
ペースメーカーである洞結節が機能しない場合、あるいは何らかの機序(洞房ブロック、房室ブロックなど)によって、洞結節から発生する刺激が心室へ伝わらない場合、受動的に第二次(房室接合部)、あるいは第三次中枢(心室)に刺激が発生し、心臓の動きを補います。
これが、補充調律といわれるもので、自家発電のような仕組みによる一種の保護作用があります。
心室細動とは、心室筋が無秩序に興奮し、血液を送り出すための収縮が生じない状態。一種の心停止状態。
突然意識を失って痙攣を起こす病気に「てんかん」がありますが、これとアダムス・ストークス症候群との違いは、意識が戻ったあと、前者では、ぐっすりと眠った状態になるのに対し、後者では、急速に意識がはっきりしてくるということです。





      


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