疥癬

疥癬について

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 病気にかかると、診断と治療は医師の手に委ねますが、自分の身体の今の情報を医師に伝えるのは自分自身です。症状があってもそれを言葉に出して言えないとなにもなりません。また、今の症状からどんな病気が考えられるか、初診に適した科は何か、ある程度わかると、対応も早くなります。「早期発見!、早期治療!」重い病気であればなおさらです。この「病気と症状いろいろナビ」では、病気にはどんなものがあるのか、また、その症状はどのようなものなのかをご案内しています。このサイトをしっかりご活用頂き、少しでも皆さまの皆さまご自身の健康管理にお役立て頂ければ幸いです。


疥癬 (かいせん)


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疥 癬

初診に適した科【皮膚科】
【症 状】
かゆみ、発疹、しこり、水疱、とびひ

【疥癬とは】
疥癬とは、ダニの一種のヒゼンダニが、皮膚の角質層内に寄生して起こる皮膚感染症で、これは、主に人間の皮膚から皮膚へ、直接接触することで感染しますが、寝具などを介して感染することもあります。
症状としては、一ヶ月の潜伏期間を経て発病します。
脇の下、肘の内側、手指、下腹部、鼠径部、陰部に、かゆみをともなう、3mmほどの大きさの赤いブツブツができます。
また、小豆(あずき)大のしこりや水疱(水ぶくれ)ができることもあります。
ひっかいて二次感染を起こすと、とびひ(膿痂疹)のようになることもあります。

ヒゼンダニ(疥癬虫)は、無気門亜目ヒゼンダニ科のダニで、学名は「Sarcoptes scabiei var. hominis」です。
これは、人体から離れると数時間で死にますが、適度な温度と湿度があれば、約二週間は生存します。
疥癬がナポレオン時代の戦争で流行り、フランス軍の戦意を失わせたという話があります。
犬や猫の疥癬が、人間に感染することがあります。
日本においては、ヒツジの疥癬は、届出伝染病(家畜伝染病予防法の定める家畜伝染病以外の監視伝染病)に指定されています。
肘の内側や手指では、疥癬トンネルという長さが、数ミリの細く隆起したものがみられることがあり、掘ると、ヒゼンダニのメスや卵が見つかります。
何らかの原因で免疫力が低下している人にヒゼンダニが感染したときには、ノルウェー疥癬という全身感染を起こすことがあります。
ノルウェー疥癬は、1848年に、はじめてノルウェーの学者が報告したことから付けられています。


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