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2007年7月に「高脂血症」から「脂質異常症」に改名されました。 |
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高脂血症から脂質異常症へと改名された主な理由は、血液中の高比重リポたんぱく(HDL)が少ない状態も含まれるからです。 |
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脂質異常症には、次のようなタイプがあります。
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高トリグリセリド血症 |
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血液中にトリグリセリド(中性脂肪)が多く存在する(150mg/dL以上)タイプ |
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高LDLコレステロール血症 |
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低比重リポたんぱく(LDL)が血液中に多く存在する(140mg/dL以上)タイプ |
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高コレステロール血症 |
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血液中の総コレステロール値が高い(220mg/dL以上)タイプ |
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低HDLコレステロール血症 |
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血液中の高比重リポたんぱく(HDL)が少ない(40mg/dL未満)タイプ |
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血液中に存在する主な脂質には、中性脂肪(トリグリセリド)、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸の四種類があります。
この脂質は、身体のエネルギー源として役立つだけでなく、細胞膜、胆汁酸、ホルモンなどを構成する大切な原料にもなります。 |
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中性脂肪は、エネルギー源として利用され、貯蓄されるもので、皮下や臓器の表面などに脂肪組織として存在しています。
この中性脂肪は、容易にエネルギー源となる脂肪酸に変ります。 |
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コレステロールは、細胞膜の構成成分であり、副腎から出るステロイドホルモンや、男性ホルモン、女性ホルモンの原料となるもので、肝臓で生合成されます。 |
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リン脂質は、細胞膜や細胞の中の小さな器官の膜の構成成分です。 |
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遊離脂肪酸は、脂肪が分解されて生じる脂肪酸で、血漿中にアルブミンと結合して存在しています。
つまり、血液中に脂肪酸の形で存在するものが遊離脂肪酸です。
この脂肪酸には、炭素の二重結合を含むか含まないかで、不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸、また、炭素数の多いもので長鎖脂肪酸、少ないもので短鎖脂肪酸、その中間のもので中鎖脂肪酸があります。 |