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肥満症の診断には、まず、単純性肥満か、症候性肥満かを見分ける必要があります。
太りはじめた時期、過去の最大体重、食事の習慣、日ごろの運動量、また、女性では、初潮の時期や月経状態、妊娠・分娩の有無、男性では、性欲の低下、インポテンスなどがあるかどうかをチェックします。 |
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肥満で圧倒的に多いのは、過食と運動不足による単純性肥満です。 |
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身体に貯蔵される脂肪の量は、脂肪細胞とその脂肪細胞が個々に含む脂肪の量により決まっています。 |
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脂肪細胞の数は、思春期ぐらいまでに決まってしまい、それ以降はもう増加しないといわれています。 |
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子どもの肥満は、脂肪細胞の数が増える細胞増殖型の肥満、成人以降で中年期にかけての肥満は、脂肪細胞の数が増えるのではなく、細胞そのものが大きくなっていく細胞増大型の肥満と考えられています。 |
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細胞増殖型の肥満では、一度増加した細胞の数を減らすことは困難ですが、細胞増大型の肥満では食事や運動によって細胞を小さくすることができます。 |
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細胞の数が増加した上に、個々の細胞が大きくなった肥満は、重症になりやすいので注意が必要です。 |
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肥満にともなう疾患
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内分泌、代謝疾患 |
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糖尿病、高脂血症、高尿酸血症(通風)。 |
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循環器疾患 |
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高血圧症、脳血管障害、狭心症、心筋梗塞。 |
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消化器疾患 |
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脂肪肝、胆石症、膵炎。 |
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呼吸器疾患 |
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ピックウィック症候群、睡眠時無呼吸症候群。 |
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整形外科的な疾患 |
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腰痛症、骨粗鬆症、変形性膝関節症。 |
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婦人科的な疾患 |
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無月経、不妊、妊娠中毒症、子宮体癌。 |
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皮膚科的な疾患 |
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黒色表皮腫、皮膚線条、多汗症、脂漏性皮膚炎、カンジダ症。 |
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その他の疾患 |
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慢性腎炎、ネフローゼ症候群、扁桃肥大、静脈血栓症、痔核、手術・麻酔時の合併症。 |
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