心筋疾患
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病気にかかってはじめて、「あー、あの時に気をつけていればよかった!」なんてことを、事あるごとに思ったりしますが、そんなことにならないようにするためには、からだの仕組みや働きなどの知識を豊かにして、病気の成り立ちをよく理解することがまず肝要なことではないでしょうか。この「病気とからだナビ」では、からだのことを少しでも知っておくと同時に、病気にはどんなものがあるのか、その症状はどのようなものなのかを知識として利用できるように整理しています。病気にならないようにすることが一番、そして仮に病気にかかったとしても、すばやい対応ができるように、日ごろから病気とからだについて、頭の中で整理しておくことが重要だろうと思います。
心筋疾患(しんきんしっかん)
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心筋疾患
とは
冠状動脈硬化症や弁膜症がないのに、心臓が肥大したり、心不全に陥ったりする病気を心筋疾患といいます。
これには、特発性心筋症と続発性心筋症とがあります。
このうち、特発性心筋症は、原因が特定できないのに、心臓の肥大や心不全を引き起こすというもので、心臓の壁が厚くなる肥大型と心臓の内側の空間が広がる拡張型とがあります。
一方、続発性心筋疾患は、ヘモクロマトージスなどが心臓におよんで心筋が変化(形態の異変)するというものです。
【症 状】
・
肥大型
胸痛、不整脈があらわれます。
・
拡張型
不整脈、心不全の症状があらわれます。
・
続発性心筋症
心臓が大きくなり、動悸、息切れ、むくみ、胸痛などがあらわれます。
※
ヘモクロマトージスとは、鉄の異常沈着を起こす疾患で、糖尿病を引き起こすことがあります。
※
特発性心筋症のうち、日本人に多いのは、肥大型心筋症です。
※
続発性心筋症の原因となる病気には、次のようなものがあります。
細菌/ウイルス・真菌(カビ)などによる感染症、甲状腺疾患、副腎不全、褐色細胞腫、先端巨大症、アミロイドーシス、ビタミン欠乏症、貧血、膠原病、神経疾患、筋疾患、飲酒、薬物中毒、放射線障害などがあります。
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