狭心症
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病気にかかってはじめて、「あー、あの時に気をつけていればよかった!」なんてことを、事あるごとに思ったりしますが、そんなことにならないようにするためには、からだの仕組みや働きなどの知識を豊かにして、病気の成り立ちをよく理解することがまず肝要なことではないでしょうか。この「病気とからだナビ」では、からだのことを少しでも知っておくと同時に、病気にはどんなものがあるのか、その症状はどのようなものなのかを知識として利用できるように整理しています。病気にならないようにすることが一番、そして仮に病気にかかったとしても、すばやい対応ができるように、日ごろから病気とからだについて、頭の中で整理しておくことが重要だろうと思います。
狭心症(きょうしんしょう)
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狭心症
とは
狭心症とは、心筋に酸素と栄養の供給を行う役目を担う冠状動脈の血液の流れが、一時的に不足するために起こるもので、その血流不足となる原因には、次のようなことが考えられます。
・
脈の速くなるような運動や入浴などで心臓に酸素や栄養がたくさん必要になったため。
・
寒気にあたったり喫煙した後など、冠状動脈が一時的に細くなったため。
・
食事をたくさん摂ることで血液が粘り、血流が悪くなったため。
・
冠状動脈の硬化が進むと心臓の筋肉への血液の供給が不足します。
【症 状】
・
発作的に胸痛(狭心痛)が引き起こされます。
この胸痛は、主に前胸部の中央や左乳房の下、みぞおちなどに、圧迫され息が詰まるような、あるいは締めつけられるような痛みで、冷や汗や呼吸困難などをともなうことがあります。
発作のきっかけには、緊張する、寒気にあたる、悪夢をみる、急いで階段を上る、重い物を持つ、大食するなどが挙げられます。
・
狭心症には活動中などで起こる労作性狭心症と、静かにしていて起こる安静時狭心症とがありますが、いずれも軽い人では、1〜2分ほどで発作が治まるか、長くても30分ぐらいで治まります。
ただ、重い人では、冷や汗や吐き気、意識不明に陥ることがあります。
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