アルコール性肝障害

アルコール性肝障害について

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 病気にかかると、診断と治療は医師の手に委ねますが、自分の身体の今の情報を医師に伝えるのは自分自身です。症状があってもそれを言葉に出して言えないとなにもなりません。また、今の症状からどんな病気が考えられるか、初診に適した科は何か、ある程度わかると、対応も早くなります。「早期発見!、早期治療!」重い病気であればなおさらです。この「病気と症状いろいろナビ」では、病気にはどんなものがあるのか、また、その症状はどのようなものなのかをご案内しています。このサイトをしっかりご活用頂き、少しでも皆さまの皆さまご自身の健康管理にお役立て頂ければ幸いです。


アルコール性肝障害 (あるこーるせいかんしょうがい)


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アルコール性肝障害

初診に適した科【内科/消化器科】
【症 状】
疲労感、腹部の不快感・痛み、吐き気、食欲不振、発熱、震え、黄疸、意識混濁

【アルコール性肝障害とは】
アルコール性肝障害とは、長期にわたって大量にアルコールを飲み続けると起こる肝臓の病気で、その障害の程度から三つに分類されます。
@ アルコール性脂肪肝
肝臓がアルコールの処理に駆り立てられて、脂肪の代謝・処理が妨げられ、その結果、肝臓に脂肪が沈着し大きく腫れて、肝臓の機能が障害されるというもの。
炎症は弱いものの、線維は細いながら増えていきます。
疲労感、腹部の不快感、食欲不振などの症状があらわれます。
A アルコール性肝炎
肝臓の炎症、肝臓組織の線維化により肝臓の機能が障害されるというもの。
これには、軽いものから、急性肝不全を起こして危険な状態に陥るものまであります。
疲労感、吐き気、腹部の不快感、上腹部の痛み、黄疸などの症状がみられます。
B アルコール性肝硬変
肝細胞の壊死、線維化が進んで、もう元には戻らなくなった状態のもの。
発熱、震え、黄疸、意識混濁などの症状があらわれます。

アルコールは、小腸から約80%、胃から約20%吸収されて肝臓に集められるといわれています。
アルコールは、肝臓で酸化されてアセトアルデヒドになり、さらに、酢酸に分解されます。
アルコールには、その分解産物であるアセトアルデヒドの毒性により、肝細胞を直接障害する作用があります。
肝臓が障害をうけると、壊死した肝細胞にとって代わって線維組織(線維化)が増えていきます。
また、アルコールによって変質した肝細胞が、免疫機構の攻撃目標となるため、肝障害の発生がますます促進されます。
アルコールは、食べ物と一緒に摂取すると肝臓への負担が抑えられます。
肝臓のアルコールを分解する能力は、一時間に約7cといわれています。
過剰な飲酒にともなって、栄養障害が起こります。
日本酒にして毎日3合くらいを5年以上飲み続けるとアルコール性脂肪肝に、毎日5合を10年以上のみ続けるとアルコール性肝硬変になる可能性が高いとされています。
女性は男性よりアルコール性肝障害になりやすく、1日に2合の飲酒が続くと、肝障害を引き起こすといわれています。





    


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