食道裂孔ヘルニア
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食道裂孔ヘルニア
病気にかかると、診断と治療は医師の手に委ねますが、自分の身体の今の情報を医師に伝えるのは自分自身です。症状があってもそれを言葉に出して言えないとなにもなりません。また、今の症状からどんな病気が考えられるか、初診に適した科は何か、ある程度わかると、対応も早くなります。「早期発見!、早期治療!」重い病気であればなおさらです。この「病気と症状いろいろナビ」では、病気にはどんなものがあるのか、また、その症状はどのようなものなのかをご案内しています。このサイトをしっかりご活用頂き、少しでも皆さまの皆さまご自身の健康管理にお役立て頂ければ幸いです。
食道裂孔ヘルニア (しょくどうれっこうへるにあ)
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食道裂孔ヘルニア
初診に適した科【内科/消化器科】
【症 状】
げっぷ、胸やけ、胸痛、膨満感、嚥下困難、呼吸困難
【食道裂孔ヘルニアとは】
本来、腹腔内にあるはずの胃が、何らかの原因で弛んで広がった食道裂孔を(胃の一部分が)くぐって、胸腔内に飛び出した状態(胃の一部分が上につり上がったような状態)を食道裂孔ヘルニアといいます。
60歳以上の女性に多いといわれていますが、まれに子どもにも起こります。
食道裂孔ヘルニアの起こる原因としては、加齢にともなう変化や脊柱の湾曲、肺気腫などによる食道裂孔付近の組織の弛み、肥満や妊娠などによる腹腔内圧の上昇、食道裂孔を形成する横隔膜筋の発育不全、瘢痕収縮による食道の短縮などが挙げられます。
症状としては、げっぷ、胸やけ、胸痛、膨満感、嚥下困難などが、食後にあらわれやすくなります。
また、胸部を圧迫するため、呼吸困難が起こることもあります。
※
食道は、胸腔から横隔膜を通って(貫通して)胃とつながっています。
※
食道裂孔とは、食道が横隔膜を通る穴のこと。
※
子どもに食道裂孔ヘルニアが起こるのは、先天的に裂孔付近の横隔膜が弱い
ためと考えられます。
※
瘢痕とは、組織が欠損したあと肉芽組織の形成を経て、最終的に緻密な膠原線維や結合織に置き換わることで修復された状態。
つまり、潰瘍、外傷、火傷などが治ってできた傷あとのこと。
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