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胆汁とは、肝臓でつくられる黄褐色のアルカリ性の液体で、1日に約600ml分泌されます。
この胆汁には、胆汁酸が含まれていますが、これは脂肪を乳化して消化酵素の働きを助ける役目を担います。 |
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胆汁中のコレステロールは、胆汁酸やレシチンなどの胆汁成分に溶ける形で存在していますが、胆汁中の胆汁酸の割合が少なくなると、コレステロールは胆道内で固まって胆石になります。 |
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胆石は、そのできる場所によって名前が変わります。
胆管にできると胆管胆石、胆嚢にできると胆嚢胆石、肝臓にできると肝内胆石になります。 |
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胆石は、その主成分によってコレステロール胆石とビリルビン胆石(ビリルビンカルシウム石)とに大別されます。
このうちコレステロール胆石は、以前と比べ、急激に増加していますが、これは日本人の食生活が欧米化し、脂肪摂取量が増加したためと考えられます。 |
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胆石の種類。
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コレステロール系 |
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コレステロール石、混合石 |
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色素系 |
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ビリルビンカルシウム石、黒色石 |
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そのほかの胆石 |
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脂肪酸カルシウム石、炭酸カルシウム石 |
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胆石があっても症状を起こさないことがあります。
これを無症状胆石(サイレントストーン)といいます。
胆石を保持している人の大半は無症状胆石(症状があるときは胆石症)で、人間ドックや健康診断で発見されることが多く、胆石症状を起こす人は、その1〜3%といわれています。
なお、無症状の場合は、長い間放置しまうことが多いため、高齢になると癌になる危険性があり、注意が必要です。 |
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痛み発作は、夕食を摂って数時間後の眠りはじめに起こることが少なくありません。
これは、夕食で摂取した脂肪分を処理しようとして胆嚢が働きだし、それによって胆石が急に動いて、胆道の壁を刺激するためです。 |