薬物アレルギー

薬物アレルギーについて

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 病気にかかると、診断と治療は医師の手に委ねますが、自分の身体の今の情報を医師に伝えるのは自分自身です。症状があってもそれを言葉に出して言えないとなにもなりません。また、今の症状からどんな病気が考えられるか、初診に適した科は何か、ある程度わかると、対応も早くなります。「早期発見!、早期治療!」重い病気であればなおさらです。この「病気と症状いろいろナビ」では、病気にはどんなものがあるのか、また、その症状はどのようなものなのかをご案内しています。このサイトをしっかりご活用頂き、少しでも皆さまの皆さまご自身の健康管理にお役立て頂ければ幸いです。


薬物アレルギー (やくぶつあれるぎー)


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薬物アレルギー

初診に適した科【内科/皮膚科】
【症 状】
発熱、関節痛、皮膚のかゆみ、蕁麻疹、皮膚に発疹・腫脹・炎症、アナフィラキシー、喘息、貧血、白血球・血小板の減少、肝障害、腎障害、脳障害、神経障害

【薬物アレルギーとは】
薬物アレルギーとは、薬物が原因となるアレルギー疾患のことで、治療のために投与された薬物、あるいは、その薬物によって体内でできた代謝物、また、薬物の製造過程中での混入物などが、アレルギー反応を起こす抗原となります。
本来、薬物の使用にあたっては安全性の確認がなされてから実用化されますが、患者の体質によって予期しない反応が出ることがあります。
また、過って大量に使用したり、使用目的が間違った場合などでも起こりえます。
薬物アレルギーの症状を大別すると、次のようになります。
@ 全身的な症状
発熱や関節の痛み、あるいは投与直後に起こるアナフィラキシーショック。
A 皮膚にあらわれる症状
皮膚のかゆみ、蕁麻疹、発赤、腫脹、水疱。(剥脱性皮膚炎、結節性皮膚炎、接触性皮膚炎、固定蕁麻疹、多形滲出性紅斑型発疹など)。
B その他の症状
喘息、貧血、白血球減少、血小板減少、発熱、肝障害、腎障害、脳障害、神経障害など。

アレルギーを起こしやすい薬物の例。
 薬物名  用 途  アレルギーの症状
アスピリン 解熱/鎮痛薬 喘息、蕁麻疹
ペニシリン 抗生物質 発疹、アナフィラキシー
ストレプトマイシン 抗生物質 発 疹
サルファ薬 化学療法薬 発疹、顆粒球減少症
サリチル酸製剤 解熱/鎮痛薬 顆粒球減少症
バルビタール 鎮痛薬 発 疹
インスリン 糖尿病薬 発 疹
サイアザイド 利尿薬 発 疹
フェノールフタレイン 検査薬 発疹、アナフィラキシー
ヨード薬 糖尿病薬 発 疹
  など。
アレルゲンとは、アレルギー反応を起こす抗原物質。
薬物アレルギーを引き起こす原因となるアレルゲンには、生物製剤(それ自体がたんぱく質)、あるいは、分子量の大きい薬物、薬物(かぜ薬や胃腸薬など)中の化学物質と身体の中のたんぱく質が結合してできるものなどがあります。
アナフィラキシーショックとは、急性の全身性かつ深刻なアレルギー反応で、循環する血液量の急激な低下や呼吸困難、意識障害などが引き起こされます。
発赤とは、皮膚が赤くなること。
腫脹とは、炎症や腫瘍が原因で身体の一部が腫れること。
腫れ。
剥脱性皮膚炎とは、水泡ができて皮膚が剥げ落ちた状態。
結節性皮膚炎とは、皮膚にエンドウあるいはクルミ程度の大きさの隆起物、または腫瘤ができた状態。
多形滲出性紅斑型発疹とは、浮腫性の斑点が手足や全身にあらわれた状態のことです。







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