慢性胃炎

　病気にかかってはじめて、「あー、あの時に気をつけていればよかった！」なんてことを、事あるごとに思ったりしますが、そんなことにならないようにするためには、からだの仕組みや働きなどの知識を豊かにして、病気の成り立ちをよく理解することがまず肝要なことではないでしょうか。この「病気とからだナビ」では、からだのことを少しでも知っておくと同時に、病気にはどんなものがあるのか、その症状はどのようなものなのかを知識として利用できるように整理しています。病気にならないようにすることが一番、そして仮に病気にかかったとしても、すばやい対応ができるように、日ごろから病気とからだについて、頭の中で整理しておくことが重要だろうと思います。

慢性胃炎（まんせいいえん）

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慢性胃炎とは

　慢性胃炎とは、胃の粘膜にみられる慢性の炎症で、胃液酸度が低酸、あるいは無酸になる萎縮性胃炎や、粘膜が腫れたり充血を起こして赤くなる表在性胃炎などがあります。
これは、主に胃の粘膜の中に生息する細菌（ヘリコバクター・ピロリ）により、粘膜が刺激を受けることで起こると考えられています。
また、暴飲暴食、刺激が強い食べ物やカフェイン類を含んだ飲み物の過剰摂取、アスピリンなどの薬剤の服用、喫煙、ストレス、不規則な生活などがこの病気を引き起こすきっかけになると考えられています。
【症　状】

	・	食欲不振、胃に重苦しさ、胃に鈍い痛み、胃のもたれ、胸やけ、げっぷなどの症状があらわれます。
	・	お腹がすくと痛みがあらわれたり、食後に強い痛みが起きたりすることがあります。
	・	吐き気、嘔吐、吐血、便秘、下痢などが起こることもあります。

腹部の病気

【胃・十二指腸】

きゅうせいいえん急性胃炎	まんせいいえん慢性胃炎	いかいよう・じゅうにしちょうかいよう胃潰瘍・十二指腸潰瘍
いがん胃がん

【腸・腹膜】

きゅうせいちょうえん急性腸炎	まんせいちょうえん慢性腸炎	ちょうけっかく腸結核
いれうすイレウス	ちゅうすいえん虫垂炎	かいようせいだいちょうえん潰瘍性大腸炎
かびんせいちょうしょうこうぐん過敏性腸症候群	きゅうせいふくまくえん急性腹膜炎	だいちょうがん大腸がん

【肝臓・胆道】

おうだん黄　疸	ウイルスせいかんえんウイルス性肝炎	やくざいせいかんしょうがい薬剤性肝障害
まんせいかんえん慢性肝炎	アルコールによるかんきのうしょうがい肝機能障害	しぼうかん脂肪肝
かんこうへん肝硬変	かんぞうがん肝臓がん	たんのうえん胆嚢炎
たんのうがん胆嚢がん

【膵　臓】

きゅうせいすいえん
急性膵炎

まんせいすいえん
慢性膵炎

すいがん
膵がん

【腎　臓】

きゅうせいしきゅうたいじんえん急性糸球体腎炎	まんせいしきゅうたいじんえん慢性糸球体腎炎	ネフローゼしょうこうぐんネフローゼ症候群
じんうじんえん腎盂腎炎	じんこうかしょう腎硬化症	きゅうせいじんふぜん急性腎不全
まんせいじんふぜん慢性腎不全

【泌尿器・生殖器】

にょうろけっせき
尿路結石

ぜんりつせんひだいしょう
前立腺肥大症

ぜんりつせんえん
前立腺炎

【肛　門】

いぼじいぼ痔	こうもんしゅういのうよう肛門周囲膿瘍	じろう痔　瘻
きれじ切れ痔

【腹　壁】

そけいヘルニア
鼠径ヘルニア

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